道路の終点にはリフトがあって9合目まで行けたので、ひとまずそれに乗り、下りたあとは道なりに山頂をめざした。
岩場が多く、最後の山頂に近い部分は傾斜も急で、子供でも登れるとか、地元の老人ですらお山参詣と称して毎年暗いうちから登るものだとかいわれているものの、その割にかなりハードな道のりだとは思ったが、なんとか山頂に着いた。
山頂には岩木山神社の奥宮の石祠があり、ちょうどお山参詣で祭祀が行われた直後の時期だったので、波動的にはたしかに素晴らしいとは思うものの、なにか前世で訪れた場所という特別な感慨は沸かなかった。
次いで前世の私が開いたかもしれない村のほうまで足を伸ばした。
草深い田舎を想像していたが、たしかに田舎ではあったものの、予想外に美田が多く、かなり肥沃な土地であることを思わせたが、ここでも別段のことはなかった。
途中で川倉賽の河原地蔵尊というのを見つけて、もしや前世催眠で見た石地蔵と関係があるかとも思って訪れてみたが、どうもここには自分のトラウマを刺激する何かがあるらしく、どうしても境内に足を踏み入れることができないまま立ち去ることにした。
あとから調べてみると、ここは恐山と並んでイタコの口寄せで知る人ぞ知るところらしかったが、前世催眠で見たような大きな石地蔵は存在しないし、峠のような地形とも違っている。
というわけで、結局は前世の自分に逢いに行くことを思い立ったものの、何も得るところなく帰宅することになった。
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