2015年8月7日金曜日

地丹法と精のつく食べ物

仙道の世界で、精のつく食べ物を食べて気を補給する方法を「地丹法」と呼ぶらしい。

禅宗の寺院の入口にはよく「葷酒山門に入るを許さず」などと書かれた石柱が建っているが、ここでいう「葷」は、生臭い植物、すなわちニラ、ニンニク、ラッキョウなど、修行のさまたげになる食べ物のことを指している。

逆にいうと、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどは、「地丹法」にふさわしい、精力がつく食べ物ということになる。

ニンニクであれば生で買ってきたものを何かけらか網で炙ってそのまま食べるのが一番良いが、めんどうなので、スーパーの惣菜コーナーに売っているような漬物でもけっこういける。

私は100円で売っている黒酢漬けのにんにくを毎日食べているが、気の補充という意味ではそれなりに効果がある。

あとは同じく100円パックの酢漬けのラッキョウなども良い。

気をつけることがあるとすれば、そのまま食べると胃を荒らしてしまう可能性があるので、ご飯といっしょに食べるといった工夫程度だろう。

ときどき伝統製法のニンニクなんとかで自律神経失調症が治ったとか、通風が治ったとかいう記事をネット上で見かけるが、あのような高いものを買う必要はなく、経験からいって100円パックで十分だ。

だいたい疾病治療の効果効能をうたうことは医薬品医療機器等法(昔の薬事法)で禁止されているはずなので、もしそんな記事を見かけたら、それは効果効能をおおっぴらに書けない業者が、個人の購入者を装って書いたステマ記事か何かだろう。

ついでに言えば、家庭にどこにでもある室内の電気のプラグから気を吸収していた人を以前見かけたことがあり、実は練達すればこの方法でも気の補充ができないわけではない。

ただし、やはり電気というのはしょせんは人造のもので、感電したときと同じように、どこかピリピリ感があって気分が悪いものなので、ニンニクやラッキョウなどの自然由来のもののほうをおすすめしたい。

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