2015年7月30日木曜日

小周天で芽生えた些細な能力と外見の変化(2)

小周天で目覚めた能力のいまひとつは、動かせない筋肉が動かせるようになるということだった。

「不随意筋」といってしまうと、内臓の平滑筋のように、もともと自分の意志で動かすことができない筋肉となり意味が違ってしまうのだが、人間には動かすしくみはあるのにもかかわらず、実際には自分の意思では動かせないような筋肉が存在している。

「動耳筋」というのがそのひとつで、ウサギか何かのように、自分の意志で自分の耳を動かせるという人もなかにはいるが、私は小周天をするまではこれができなかった。

しかし、私は小周天の体験以降、なぜか耳を自分の意志でぴくぴくと動かせるようになり、はじめは右耳だけだったものが左耳も動くようになった。

面白いので学校の授業中などもしばらく耳をピクピクさせて遊んでいたが、これも小周天によって体の気の巡りがよくなったということなのかもしれない。

もっとも、これが何の役に立つのかといえば宴会芸くらいにしかならないので、小周天でものすごい超能力が身につくと期待していたのに、実際は案外しょぼいものだなあと思った記憶がある。



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