アシダカグモなどは、夜中なぜか視線を感じてふと見上げると、その先の壁にへばりついていたりして、なかなか見た目的には気味の悪い存在だ。
いつもはトイレの手洗器と壁のすきまとか、本棚の裏あたりに隠れているらしく、夜中になるとゆっくり歩いて移動してくるため、気づいたら足元にいたなんてこともある。
最初に見かけたときには「なんで日本にタランチュラがいるんだ」と思ったが、雪のない地方にはそれなりに分布している外来種のクモらしい。
図鑑にもあるとおり、このアシダカグモは足の長さまで含めたら軽く20センチくらいはあるし、何よりも歩くときにペタペタと音がするほどで、とても他の虫と同じものとは思えない。
ゴキブリを常食としているらしく、そうした意味では益虫なのだが、できれば家の中からはお引取り頂きたいと思って捕まえようとすると、ゴキブリよりも逃げ足が速いのでまず捕まらない。
ただ本当に捕まって観念したときには、すべての足をたたんで丸まって動かなくなる習性があるらしい。
このごろは予想される進行方向に大きな段ボール箱を設置して、アシダカグモのおしりを軽く押して逃げ出したところを捕まえるという、追い込み漁方式を覚えたので、だいぶ捕獲率が上がった。
もっともこいつはあまりに大きすぎて何か危害を加えると祟られそうなので、キャッチ・アンド・リリースで、捕獲したものは近くの草むらに放している。
アシダカグモが2・3匹いる家のゴキブリは半年で全滅するという話を聞くが、家のなかで別の場所に4匹いるのを確認したことがある。
そのわりにゴキブリのほうは減った様子もなく、いったい我が家にはどれだけの虫が棲息しているのか見当もつかない。
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