2015年8月11日火曜日

神社に呼ばれるとは(4) 小國神社

ここは遠州一宮として知られる神社だが、実は遠州一宮を名乗る神社には別に事任(ことのまま)八幡宮というものもある。

どちらが本家かというのは不毛だが、ともに本宮山と呼ばれる山が神体山であったり、小國神社にも事待池という、事任に似た響きをもつ池があったりと、何らかの関連がありそうではある。


それはそうとして、この小國神社をはじめて参拝したのはたいぶ前のことになるが、そのときは実は火防の神として知られる秋葉神社のほうに行きたくて、車を走らせていた。

方向的に東名高速のインターからは、秋葉神社も小國神社もたしかに大まかには北方向で同じではあるのだが、かなり極端に道を間違えたらしく、気づいた時にはいきなり大きな鳥居の前の駐車場に来ていた。

当時は新東名高速道路の遠州森町インターのような気の利いたインター、というか新東名高速道路そのものがなかった時代だ。

地図を見ればわかると思うが、小國神社というのは、現在ではなぜこんな場所にあるのか不思議なくらいの山の中にぽつんとある神社で、逆に土地勘のない人間がここまで間違って来る方が難しいという場所だ。

それでも、もしやこれが秋葉神社だったりするのかと思って参拝したが、やはり違っていて、秋葉神社に行ったつもりが、まんまと小國神社に来させられていたことになる。

もっとも、このときはじめて参拝をして、山の中にこんなに雰囲気のよい神社があったのかという驚きを感じた。


小國神社は、たとえば不動明王を祀っている仏閣のようなパワー全開の場所という感じではないが、境内を宮川という川が流れていて始終浄化していること、もともと神霊が降り立ったとされる本宮山を後背地に頂いているということが合わさって、ほどよい雰囲気が保たれているのだろうと思う。

こんな感じで行き先を変えられてしまうというのは意外とよくある話で、もう半分くらいはあきらめている。

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