2015年8月10日月曜日

遠隔での夏越の祓に効果はあるか

夏越の祓は、旧暦6月の末に全国のさまざまな神社で行われている行事だが、半年分の罪穢れを落とし、その後半年の無病息災を祈願するものだ。

あわせて神社の社頭にある茅の輪をくぐったり、人形(ひとがた)に息を吹きかけて川に流したりといったこともする。


当然だが、本人がその日に神社に出向いて、神職によって祓えを受けるのが一番効果があるわけだが、一部の神社では郵便でも夏越の祓の受付をしていたりする。


だいたいの神社には、拝殿の前あたりに参拝者名簿が備え付けられているので、それに住所氏名を記入しておくと、夏越の祓の案内文書などを送ってもらえることがある。


この案内文書には、初穂料(ひとり千円くらい)の振込用紙、人形(ひとがた)、返信用封筒などがセットになって入っているので、初穂料を入金したのち、人形に息を吹きかけたり、人形で体を撫で回したりして、邪気をその人形に移したのち、返信用封筒で神社に送り返す。

そうすれば受け取った神社でお祓いをして邪気を川に流してくれるので、心身ともに清らかに次の半年を迎えられるという寸法だ。


それではこうした遠隔の夏越の祓に効果があるのかどうかだが、いくつかの神社のもののなかで、以前お参りしたことのある常陸国総社宮という神社の案内文書を開封したときには、身体にぞわっとした感覚があり、また、夏越の祓がとどこおりなく済んだという通知文書が後日届いたときにも、やはり同じような感覚があった。

ついでながら当日はなんだか眠くなって寝ていたので体感はわからない。


要するに、人生が劇的に変化することはないが、効果のあるなしでいえば、エネルギー的には遠隔であってもたしかに効果はあるということになるので、不謹慎なようだが千円ならばけっこうお買い得なのではないだろうか。


ちなみに、この常陸国総社宮というのは、通称で「石岡のおまつり」として知られる例大祭の山車祭りで有名で、今年は9月19日(土)、9月20日(日)、9月21日(月)の3日間だそうだ。


常陸国総社宮にかぎらず、総社というのは律令時代の国内すべての神々を祀ったものなので、たまに強力な神社が存在する。

その一方で、すでに廃絶してしまったり、所在不明なものも多い。

ほかにも国ごとに置かれた一国一社の八幡宮などというものもあるし、国分寺も古代の国を代表するものだろう。

ただし、現在は国分寺を名乗っていたとしても、古代の国分寺との関係がよくわからないものや、明らかに移転したようなものもあるので、すべてがエネルギー的に強いのかといえば、そんなことはないというのが実情だ。

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