2015年8月12日水曜日

神社仏閣の御守りの中身とは

学生ならば封緘された内申書の封筒の中身が何なのかは知りたいところだろうが、神社や仏閣で頒布している御守りの中身だって、それなりに興味を惹くものだろう。

某寺院の例であるが、錦袋に入っている御守りの中身は、ただの木でできた札(ふだ)だ。一般に御札(おふだ)と呼ばれている大型のものよりも小型につくったものに過ぎない。

そして、その木片の表面には、御本尊の姿を版画で写した和紙が貼ってある。いわゆる摺物(すりもの)というやつで、当然御守りに入るだけの小型バージョンということになる。

こうしたものを製造する業者というのが実はあるのだが、実際に作業をしているのは普通の内職のおばちゃんか何かだ。

材料を自宅まで運んでもらって、摺物の紙片に業務用の大型の木工用ボンドをへらで塗りたくって木片に貼り付ける。乾かしたら錦袋に入れるという作業を延々とくりかえして単価が何銭という世界だろう。

なので市井のおばちゃんが作った段階では厄除けや学業成就や恋愛成就といった御利益はほとんどないが、これが寺院に持ち込まれて、仏前で供養を受けると不思議なことにありがたいものになる。

これも寺院によって、ただのニセモノの版画入り錦袋で終わる場合もあれば、本当に御本尊と霊的にリンクしてすぐれた効果を発揮する場合もあって、なかなかよくわからない世界ではある。

ただ言えることは、神社の御札でも寺院の御守りでも何でもよいが、正しく供養された、あるいは祈祷を受けたものというのは、実際に何らかのエネルギーのようなものが出ているということで、単なる気休め以上の効果はある。

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